ライター:Randy Jay Braun DJI Aerial Photo Academy 共同創業者

DJIの空撮ドローンを満載したフォード社のトラックで北米をドライブしていたところ、ふと、旅は目的地以上に道程が重要である事に気がつかせられました。街から街へと移動を重ね、ドローン空撮の魅力を伝える講習会を各地で行ってきました。

Googleマップにログインしては、州間を結ぶ高速道路をあえて検索から外し、田舎道を行く事を選択しました。そうすると、まさにこれぞアメリカと言うべき景観に行き当たる事がたくさんありました。人里離れた砂利の交差路など、日頃の講習会で生徒に話しているような空撮スポットの発見の連続でした。

良い空撮ロケーションには真昼間に巡り会う事が多々あります。例えば、想像してみてください。
青々とした空の下に広がる緑豊かなコーン畑、その中にぽつんと建つ赤色の穀物貯蔵庫。空から見れば果たしてどのように見えるのか。空撮してみたいと思いませんか?

先の話に戻ると、そもそも良いロケーションには真昼間に見つかるものなのだろうか。写真の教科書めいた事を述べると、昼間に撮られた写真は、シャドー部も乏しく、彩度も低い。おまけに雰囲気も出せず写真から伝えたいストーリーも掴みにくい。つまり、見る人にとってそれほど魅力的には映らないものです。

しかし、そうした状況であってもドローンを飛ばさねばならぬ時もある!選択の余地がない中で、ただ飛ばし、撮影しては車を運転して次の目的地を目指す。これの繰り返しの日もあります。

先日、正午あたりに何枚かの撮影を行いました。最高の一枚が撮れ、たはずでした。もし違う時間帯であったら。
私が見つけたのは倒木が草原に横たわっているシーンでした。仮に、オレンジ色に輝く朝日が大地を照らす時間帯であったら、土地の起伏をよりドラマチックに表現できたでしょうし、倒れた木を印象強く作品として残せたに違いません。

順光が辺りを照らす昼間での撮影でしたので、どのように撮れるかは空撮する前から気づいてはいました。空撮に適したロケーションを発見したにも関わらず、タイミングが合わない時。それでも救済方法はあるものです。それはレタッチと呼ばれる写真編集を撮った画像に施す事です。
私たちはライトペインティングと呼んでいますが、ブラシツールを使ってハイライトとシャドー部を意図する通りに塗っていく作業を行います。私の場合は、Adobe Lightroomを使っていますが、最近ではMacphun Luminarも利用しています。結構オススメですよ。

添付している写真は作業前・作業後です。

日中に空撮した倒れた松の木

ライトペインティングにより倒れた松の木をドラマチックに演出

 

緑豊かなコーン畑に囲まれた貯蔵庫という空撮向きなシチュエーションでありながらも全体的にフラットな印象

DJI Phantom 4 Proで撮影した空撮写真に対して夕焼け調のブラシライティング

 

作業前画像は撮影したままの撮って出し素材ですが、創造性をかき立てるような明暗部の表現が乏しく、作品からはドラマ性は感じられません。良い作品とは見る人々の目を留めさせ、撮られた瞬間に思いを馳せさせるものです。

こうした考え方を念頭に、次回の空撮を行ってみてくださいね。

 

ブログ内の掲載画像撮影・紹介製品:

DJI Phantom 4 Pro

 

原文:

Fixing the Flat Light of a Midday Drone Photo